ipodにさよならを

私はappleについて2つの怒りを持っている。
1つは独自端子を増やしては廃すること。
もう1つはipod nanoをラインナップから消したことだ。

技術の進歩は著しい。
電子機器ともなれば3年すればもはや過去の遺物だ。
ポータブルデバイスをそんな過去の遺物で固めている自分にとって、その最古参は第5世代のipod nanoだった。
もう定かではないが記憶が正しければ8年ほど使い倒したことになる。
走行中の自転車から落としたりしたのも今となっては懐かしい思い出だがよくもここまでもったものだと感心する。
しかし月日には勝てないもので、バッテリーは待機状態でも2日ももたないし、独自端子のDockコネクタはその辺で簡単に購入することは叶わなくなってしまった骨董品だ。
16GBという内部ストレージも今では力不足と言わざるを得ない。

買い替えの時期が迫っているのは誰が見ても明白だ。
かつてmp3プレイヤーと呼ばれていた彼らはいつの間にかデジタルオーディオプレイヤーと名前を変えていた。
mp3プレイヤーも過去の遺物として消えていったらしい。
デジタルオーディオプレイヤーといえば ipodとWalkmanの2強だったような気がしたがオーディオプレイヤーとしてのipodはもはやここにはない。

店舗に並んでいたのはどれもハイレゾ対応のもの。
ハイレゾ撲滅穏健派にとっては無駄なものに見えてしまうがそんなことを言っている場合ではない 。
ちなみに私はスマートフォンで音楽視聴についても穏健否定派である。穏健です。

というわけで買ったのは中国の会社のもの。
やけに軽くて振るとカラカラと音がしそうというイメージは過去のもので、ずっしりと重量感があり、カバーと画面保護フィルムまで付属している。
保護フィルム付属なのは大変喜ばしく、しかも既にキレイに貼ってある状態だ。
なんというおもてなしの心。
不躾なのはどちらか疑いようがない。


自分が古すぎたというだけの話でした。